「入会キャンペーン!今だけポイントもらえる」の言葉に連られてクレジットカードがいつの間にか増えていませんか?
クレジットカードは2枚あれば十分です。
クレジットカードの枚数が増えると利用額や支払額の現状把握が難しくなり、盗難や紛失のリスクも高まります。
使ってないカードの無駄な年会費を払うのはもったいないことです。
風水的にもカードでパンパンに膨らんだお財布はNG。
お金に好かれるには、お財布の中身を常にスッキリした状態にしておくことが大切です。
お金持ちのお財布をチラ見すると、決まって中身はスッキリキレイに整理整頓されています。
クレジットカードを持つ枚数が増えることで、確実にメリットよりデメリットが上回ります。
クレジットカードを2枚にする理由とクレジットカードの選び方を紹介していきます。
最後までお付き合い宜しくお願いします。
クレジットカードを持つメリット・デメリット
3つのケースでどんなメリット・デメリットがあるのかをみていきます。
- クレジットカードを持ってない
- クレジットカードを1枚持っている
- クレジットカードを2枚以上持っている
①クレジットカードを持ってない
「後払いだと金銭感覚が狂ってしまう不安」や「個人情報の流出や不正利用が心配だ」という理由からクレジットカードを持たずまだまだ現金主義を貫く人が多くいます。
現金を目視で確認できるのは現金主義だけの大きなメリットです。お会計の際も現金を手にするので実際に払ってる感があります。
手にした時にお金の重みがわかります。クレジットカードはカード1枚で簡単に買い物ができてしまうのでお金の重みを感じにくいです。
「無い袖は振れぬ」で現金がなくなれば使うことができません。後払いのクレジットカードだと「まだ使える」と気が大きくなって使い過ぎてしまう傾向があります。
あとで請求がきてビックリすることもしばしばあります。
現金主義は、手元にある現金と銀行口座の管理だけで済みます。ハッキリしてわかりやすいのが現金主義の良さです。
- 手元にあるお金の状態がわかりやすい
- お金の管理が簡単
- お金のありがたみがわかる
- 使いすぎる心配がない
現金主義は損なこと
確かに現金主義には現金主義の良さがあります。
その一方で、クレジットカードに付いている特典やサービスを受け損ねているということにもなります。
カード利用額に応じて貯まるポイントは、景品と交換できたり買い物をする際に現金同様の使い方ができて非常にお得です。
ポイントの貯まり方はクレジットカードにより異なりますが、ポイント還元率を1%とすると年間100万円の利用で1万円です。
現金払いでは、この1万円は絶対に貯まりません。
クレジットカードを持たないことで、将来的に大きな差がついてしまいます。
クレジットヒストリーの積み重ねがない
現金主義のままだと、クレジットヒストリーが蓄積されません。
クレジットヒストリーとは、クレジットカードを利用し続けていくことで生まれる信用です。
クレジットカードの利用状況や遅れなしに返済しているかの返済状況は、信用情報機関に記録されます。
過去の取引履歴は、自分の信用度を証明してくれるものになります。
信用度が高ければ、ワンランク上のカードを作る時や住宅ローンを組みたい時などに有利になってきます。
金融機関もあなたに安心してお金を貸すことができるということです。
クレジットヒストリーの積み重ねがないと、クレジットカードを作る時や住宅ローンを組む時などに審査で苦労することがあります。
いざ必要な時に困らないためにも、今からクレジットカードを1枚作って信用を積みかねておくことをおすすめします。
- カード会員だけが利用できる関連施設の優待特典や割引を受けることができない
- ショッピング保険や旅行傷害保険など、クレジットカードについている保険が使えない
- クレジットカード利用額に応じて貯まるポイントの取りこぼし
- ネットショッピングでクレジットカード払いにすると無料になるはずの銀行振込手数料や代引き手数料が発生する
- クレジットヒストリーが蓄積されない
②クレジットカードを1枚持っている
複数枚持ちと比べて、クレジットカードごとに使える優待特典や割引、各種保険サービスの充実度が劣ります。
その代わり、カードが1枚なので利用額や支払日、締め日などの管理がとても簡単です。
締め日や支払日を忘れて毎月の返済が遅れる心配がありません。残高不足で口座から引き落とされなかったなんてことがあったら一大事です。
- 暗証番号の管理が簡単
- 締め日と支払日を覚えやすい
- 毎月の支払額を把握しやすい
- 引き落とし口座の残高を管理しやすい
- 年会費の負担が減る
- カードは利用で貯まるポイントが1つなので分散せず無駄なく消化できる
- 盗難や紛失のリスクが減る
利用したい店舗が制限される
クレジットカードは、利用したい店舗とクレジットカードに記載された国際ブランドが一致しない場合にはカードを利用することができません。
クレジットカード1枚だとカードが利用できない場合、現金など別の支払方法を持っていないと困ります。
特に海外では、国際ブランドによって利用できる店舗が限定されることも多くあります。
- 利用したい店舗がカード記載の国際ブランド加盟店でない場合に利用できない
- カードの破損や磁気不良、ICチップの不具合の場合に利用できない
- カードが利用できない場合に現金などの手持ちがないと困る
③クレジットカードを2枚以上持っている
クレジットカードごとの優待特典や割引、各種保険サービスを受けることができます。
クレジットカードの枚数分だけ充実度は高くなり、会員だけのお得なサービスを思う存分味わえます。
海外旅行で安心
海外旅行保険のついているカードを複数枚持っていると補償額が合算され、海外旅行に行く時に加入する保険料の節約になります。
クレジットカードに付帯する海外旅行保険のうち死亡補償または後遺障害補償については、2枚以上あるカードの中で1番高い補償額が適用され合算増額されることはありませんが、それ以外の病気やケガの治療費や携行品損害などの補償額はクレジットカードごとの補償を合算して増額することができます。
参考元:日本損害保険協会
- 死亡補償または後遺障害補償は、複数枚あるカードの中で1番高い補償が適用される
- 病気やケガの治療費や携行品損害などの補償額は、カードの補償をすべて合算できる
クレジットカードの付帯保険とは別に保険会社の海外旅行保険を契約した場合、死亡補償または後遺障害補償の補償額については「契約した海外旅行保険の補償額+複数枚あるうちの中で1番高い補償額」に増額されます。
病気やケガの治療費や携行品損害などの補償額については「契約した海外旅行保険の補償額+クレジットカードごとに付帯した海外旅行保険の補償額」をすべて合算し増額されます。
参考元:日本損害保険協会
- 死亡補償または後遺障害補償の補償額については「契約した海外旅行保険の補償額+複数枚あるうちの中で1番高い補償額」に合算できる
- 病気やケガの治療費や携行品損害などの補償額は「契約した海外旅行保険の補償額+クレジットカードごとに付帯した海外旅行保険の補償額」をすべて合算できる
海外では信じられないほどの高額な治療費を請求されます。旅行先で万が一の事態に遭遇しても手厚い補償を受けることができて安心です。
クレジットカードごとの特典が重なる
複数のクレジットカードを使い分けることで、それぞれの強みを活かしたお得な使い方ができます。
例えば、楽天カードは楽天市場での利用でいつでもポイント3倍、イオンカードセレクトはイオングループでの利用でいつでもポイント2倍、セブンカード・プラスはセブン-イレブンの利用でいつでもポイント3倍など、それぞれの提携店で通常利用よりポイントが貯まりやすくなっています。
クレジットカードが増えれば比例して節約効果も右肩上がりです。単体で得られる以上の効果が期待できます。
- クレジットカードごとの特典や割引を受けることができる
- 利用する店舗にあわせて国際ブランドの使い分けができる
- クレジットカードの破損や磁気不良、ICチップの不具合でも予備がある
- 海外旅行保険が充実する
- 特定の店舗でポイントがアップするクレジットカードを使い分けてお得
枚数が増えると管理が大変
枚数に比例して家計改善に大きく貢献してくれますが、その反面、ポイントが分散してしまいポイントの管理が大変になってきます。
ポイントを使う時に有効期限が切れていた、なんてことにならないよう貯まったポイントを気に留めておく必要があります。
ポイントが分散して管理が難しくなるだけではなく、支払額の管理も複雑になってきます。
各カード会社ごとの締め日と支払日はバラバラ。うっかり忘れてしまい残高不足で引き落とされなかったら大変なことです。
思っていたより請求額が多く、引き落とし口座の残高以上に請求されていたなんてこともあります。
枚数が増えればクレジットカードごと利用明細書のこまめなチェックが欠かせません。カード枚数が増えれば余分に手間がかかってきます。
- 暗証番号を混同しやすい
- 締め日と支払日の管理がややこしくなる
- 毎月の支払金額を把握しにくい
- 引き落とし口座が残高不足になる危険がある
- 使っていないクレジットカードの無駄な年会費が発生する
- ポイントが分散する
- 盗難や紛失、不正利用のリスクが高くなる
- 引越しにともなう住所変更が面倒
クレジットカードは2枚に絞る!その理由
1枚では緊急時に頼りなく感じます。そうかといって、枚数が増えると管理が大変です。
メリットを活かしデメリットを抑えるには、メインカードと予備にもなるサブカードに狙いを定めます。
クレジットカードの理想的な枚数は2枚です。3枚でもなく4枚でもなく2枚です。
1枚では不安
クレジットカードの磁気不良やICチップの不具合、破損、紛失、利用限度額を超えてしまった時など、万が一の緊急時に備え2枚目があると安心です。
お財布を落としたり盗まれたりしたことを考えて、2枚ともお財布に入れておくことは不正利用される危険性を高めるだけです。
1枚はお財布に、もう1枚は自宅に保管しておくのが最善の策です。
キャッシングは何枚あっても同じ
クレジットカードには「キャッシング」という機能があることを知っていますか?
現金が急に必要なった時や手元に現金がない時にATMなどでお金を借りることができる便利なサービスです。
クレジットカードには、キャッシング枠というものが設定されています。
キャッシング枠とは、クレジットカード会社から無担保でお金を借りることができる限度額のことです。
お金をたくさん借りられる人は、信用がある人ともいえます。
キャッシング枠の上限には「総量規制」という厳しいルールがあります。
▼総量規制とは
お金を借りることができる総額は、年収の3分の1までと貸金業法で決められている。
年収300万円の人は、3分の1にあたる100万円がキャッシング枠の上限です。
所有しているクレジットカードが3枚でも2枚でも1枚でも、合計で100万円までしか借りることができません。
何枚持っていても自分の信用以上のお金を借りることはできないのです。無駄に枚数を増やすことは無意味といえます。
住宅ローンの審査に影響
複数枚のクレジットカードを持つと店舗ごとカードを使い分けて、提携店では割引やポイントアップなどの特典を受けることができてお得です。
お得だからとあちこちのカードを使っていると、いつのまにか利用額が膨らんでいることがあります。
リボ払いや分割払い、キャッシングの借入があると住宅ローンを組む時に借入できる金額が少なくなったり、借入を断られることがあったりします。
金融機関から住宅ローンを借りる時の目安として、返済比率(返済負担率)を基準に借入額を計算します。
返済比率(返済負担率)は大体30%~35%で、この中にはリボ払いや分割払い、キャッシングの借入も含まれます。
例えば、返済比率を35%として年収500万円の人なら
年収500万円×35%÷12ヶ月=15万円
月々の返済額は15万円を越えないようにとなるわけです。
これに月々5万円の分割払いがある場合
15万円-5万=10万円
10万円まで住宅ローンの借入額が減ってしまいます。
その結果、返済能力があるにも関わらず審査に通らないということがおきてしまいます。
金融機関のなかには、使っていないクレジットカードの「キャッシング枠」や「ショッピング枠」を含めて計算するところもあります。
年会費が無料だからと、使っていないクレジットカードを放置したままにしていませんか。
持っているだけで借入金の減額対象になる場合があります。これから先、使う予定がないクレジットカードはバッサリと解約してしまいましょう。
お得だからと何枚もクレジットカードを持っていると、そのお得さがかえって仇になってしまいます。
使っていないクレジットカードは、住宅ローンの審査にも影響を及ぼすことを考えて持つべきカードは必要最低限に絞る
信用を失う
1番大事なことをお伝えします。
返済の遅れは、信用問題に繋がります。
1度や2度だけなら許されますが、何回も繰り返せすとあなたの信用が傷つき「だらしない人」「いいかげんな人」というレッテルを貼られてしまいます。
この事実は、クレジットカード会社にしっかりと記録されています。
返済していないものがあれば金融事故扱いと処理され、履歴にしっかりと残ります。これは、致命的なことです。
クレジットカードの枚数が増えると、各カード会社ごとに違う締め日と支払日の管理、カードごと利用額の把握が大変です。
給与振込口座などのメイン口座とカード引き落とし口座を別々に設定した場合、口座への入金を忘れてしまったり支払日までに入金が間に合わなかったりと、カードを多く持つほどリスクも高くなり危険です。
クレジットカードは2枚までにしてメイン口座とカード引き落とし口座を同じにする
クレジットカードの選び方
クレジットカードを2枚選ぶには、クレジットカードを持つ目的に合わせて利用頻度が高いメインカードを選び、足りないスキ間部分をサブカードで埋めていきます。
メインカードを選ぶ
- ポイントやマイルを貯めたい
- よく利用する店舗でポイント還元率アップや割引などの特典を受けたい
- ステータス性を重視したい
ポイントやマイルがたくさん貯まるクレジットカードを選ぶ
利用額に応じてポイントやマイルが貯まりやすいクレジットカードを選びます。
100円につ1ポイント=1円が貯まるAカードのポイント還元率は1%です。
100円につき0.5ポイント=0.5円が貯まるBカードのポイント還元率は0.5%です。
同じ利用額でもAカードのほうがお得です。
非常に単純な選び方ですが、0.5%の差は利用額が多くなるほど無視することのできない存在です。
一般的なポイント還元率は0.5%なので、メインカードでは1%は確保しておきたいところです。
提携店でポイント還元率アップや割引があるクレジットカードを選ぶ
提携店での利用でポイントが上乗せされたり、割引を受けることができるクレジットカードを選びます。
よく利用する店舗と相性の良いクレジットカードを使うことで、より大きな力を発揮することができます。
スーパーやコンビニ、ネットショッピング、ガソリンスタンドなどは生活に密着した誰もが必ず利用するものです。
利用シーンに合わせてお得なカードを選べば、メインカードとして充分価値のある1枚です。
2枚目を選ぶときに組み合わせを変えれば、隙間がなくなりさらに効果的です。抜かりなく手を回すことで、毎日の買い物がお得になること間違いありません。
ステータス性を重視してクレジットカードを選ぶ
ブラック、プラチナ、ゴールドなど、ステータスでクレジットカードを選びます。
ゴールド<プラチナ<ブラックの順でランクが上がっていきます。
ランクが高い=収入がある=社会的地位です。
ステータスを気にしてクレジットカードを選ぶ人もいます。
ブラックカードでサラッとお会計とか憧れます。
申し込み制のプラチナカードも存在しますが、ブラックカードやプラチナカードになってくるとカード会社からの招待制になってくるため自分から申し込むことができません。
審査が厳しく年会費が高いため誰でも持てるカードではありません。持ちたくても持てない希少価値の高いカードになってくるというわけです。
カード会社から招待を受けるには、ゴールドカードを作りクレジットカードをコツコツと利用してカード会社からの信用を積み上げていくしか方法はありません。
ステータスをより高めるためには、1枚のクレジットカードをたくさん使ってきっちり返済していくことが最短の道のりとなります。
サブカードを選ぶ
- メインカードの不足部分を助けてくる
メインカードと違うブランドのクレジットカードを選ぶ
1枚目とは異なる国際ブランドのクレジットカードを選びます。
特に海外での利用を考えているようなら意識しておきたいポイントです。
国内だけの利用なら日本発祥の国際ブランドJCBだけでも十分、加盟店数は圧倒的なシャアを誇ります。
世界規模で見ると世界NO.1の国際ブランドであるVISAの加盟店数が圧倒的なシャアを誇ります。VISAの後に世界NO.2のMasterCardが続きます。
VISAとMasterCardを組み合わせておげは、海外旅行先で困ることは少ないでしょう。
国際ブランドを統一してしまうと、国際ブランドごとの特典や付帯サービスも同じものになってしまいます。
例えば、ディズニーのスポンサーでもあるJCBは、定期的に会員だけの貸切イベント抽選キャンペーンを開催しています。
JCBを2枚持っていても特典や付帯サービスはひとつです。
トータルでみて国際ブランドを統一することは意味のないことです。
別々に分けることで、各ブランドの良いとこ取りをする目的もあります。
海外旅行保険が充実したクレジットカードを選ぶ
海外旅行保険の補償内容でクレジットカードを選びます。
海外の治療費は、日本と比べものにならないほど高額です。
海外旅行保険は、クレジットカードごと死亡補償または後遺障害補償以外を合算することできます。
万が一の病気やケガに備え、1枚目では足りない補償内容を2枚目で補っておけば安心です。
死亡する確率より病気やケガをする確率がはるかに高いので、死亡補償または後遺障害の補償よりも疾病治療費や傷害治療費の補償を強化しておくと吉です。
1枚目にない特典やサービスのあるクレジットカードを選ぶ
独自のメリットがあるクレジットカードを選びます。
例えば
- 電子マネーのチャージでポイントが貯まる
- 人気施設・飲食店などの割引特典が多い
- 電子マネー機能を搭載している
- 請求額の値引きがある
- Amazon、Yahoo!ショッピングなどのネットショッピングもカード会社が運営する専用モール経由でポイント還元率がアップする
- 空港のラウンジが利用できる
- 銀行ATM利用料が無料
そのカードにしかない独自の特典を有効活用することで、メインカードの足りない部分を補強し合う関係を築くことができます。
利用シーンに合わせて選べるカード会員限定の特典は魅力的です。
まとめ
結婚や引越し転職など、ライフスタイルの変化にともない使われなくなったクレジットカードはありませんか。
環境が変われは利用するお店も変わるものです。
これから先、住宅ローンを組む時には特に注意が必要です。
自分の信用が傷ついていて融資が通らなかった、なんてことにならないよう管理できる枚数に整理するこが不可欠です。
クレジットカードの利用状況は信用情報機関に5年ほど残ります。
お金を借りる時のために、今からしっかりとした信用を築き上げておきましょう。
眠ったままのクレジットカードを持っている人は、今の生活でお得になるカードだけを残して思い切って断捨離しましょう。
クレジットカードは2枚でいいよ、というお話でした。
現場から、ともぞうがお届けしました~
おしまいっ




