うちの子、どうしたら足が速くなるのかしら?
可愛い我が子が運動会やマラソン大会で活躍する姿を想像しますよね。どこの親も思いは一緒で子供の活躍を願うもの。
もちろん僕もそのうちの1人です。
遊びの中にトレーニングを取り入れる方法で、その活躍を見事に実現させました。
息子1年生が運動会で学年代表のリレー選手に選ばれ、2月のマラソン大会では1位。見事に二冠を達成し運動の部タイトル総なめです。
マラソン大会1㎞のタイムは、4分25秒です。
いつの時代も足の速い子はヒーローです。
僕の子供時代は足が遅くパッとしませんでした。足の速い子は学年でも目立っていてクラスの人気者、女子からはモテモテで羨ましかった記憶があります。
ヒーローになれなかった僕も大人になりました。
子供の足が速くなるように、幼稚園の年少さんから一緒に取り組んできたことをここで発表します。
僕は、マラソンの専門家ではございません。独学で知識を学んだ程度。趣味でマラソンやトレイルランニングを楽んでいる週末ランナーです。
よって、独自のトレーニング方法となっております。
特別な道具は必要ありません。お金もかかりません。チャレンジしてみる価値は充分にあります。
最後までお付き合いくださいね。
速く走る5大要素
速く走るために必要な5大要素です。
速く走るためには、5つのバランスが大切です。
ひとつずつを底上げして大きな正五角形を目指します。トップアスリートは、すべての要素をバランスよく兼ね揃えています。
【速く走る5大要素】
- 重心移動→効率よく前に進む
- 筋力→動ける体、パフォーマンスの向上、怪我の予防
- スタミナ→動作の安定
- 足の動き→歩数(ピッチ)✖歩幅(ストライド)が進む距離
- 腕の振り方→スムーズな足運び
教え方のコツ

子供の才能の芽を摘み取らないよう守るべき3ヶ条です。
【教え方のコツ】
- 技術にはこだわらない
- 親も子も楽しむ
- 子供が主役
コツ1・技術にはこだわらない
頭で理解していても、走りながら5つ同時にやることは大人でも至難の業。ひとつに意識が向くと他ができない、なんていうことはよくあることです。
技術的なことにこだわりだすと「できる」「できない」で喧嘩になりかねません。
そうなると速く走る以前の問題で、走るのが嫌いになってしまいます。それだけは、どうしても避けなければいけません。
習うより慣れろで、子供のうちは感覚を養うことで自然に必要なものは身につきます。
コツ2・親も子も楽しむ
楽しむことが大前提、継続は力なりです。
何事も楽しくなければ長続きしません。
大人になると才能の差を見せつけられますが、子供のうちは数がものをいいます。どんなに才能があったとしても続けている子には絶対に敵いません。
続けられることは、立派な才能のひとつです。
粘り強さは必要不可欠、夢を叶える人は絶対にあきらめません。
「継続した力こそが目標の現実の鍵となる」
ナポレオン・ヒル/思考は現実化する
コツ3・子供が主役
親は子供のサポート役です。
例えば、どこまで走ってどんな道を通るのかは子供が決めます。途中、道を変更することもあります。道に迷うこともあります。
親は安全を確保すること、「できる・できない」のギリギリを見極めて目標達成までの手伝いをすることです。
自分で決めたことを最後までやりきることで、やりきったという大きな自信につながります。
結果が出て嬉しい気持ちが、「またやりたい!」やる気というプラスのサイクルを繰り返します。
ここでの目的はもうひとつあって、子供の主体性を育てることです。
主役は「自分で決めて」「自分で考えて」「自分で行動」する。
実行力、計画力、決断力、判断力、想像力、行動力の様々な能力をフル活用します。
物ごとを成し遂げるために必要な力が試されます。この過程で成長する喜びを知り、子供の主体性が養われます。
主体性を持つ子供は、将来的に大きく伸びます。
速く走るための練習方法
速く走るために必要なスピード、筋力、持久力、柔軟性、バランスなど、遊びながら身体能力をガンガン鍛えていきます。
川遊びで体幹を鍛える

体幹とは、頭と手足を除いた胴体の部分のことで体の中心にあたります。
体幹を鍛えるメリットは、中心となる土台がしっかりすることでフラフラしたりせず姿勢を維持しやすくなり、持っている力を最大限に引き出すことができます。
効率良く前に進むためには、重心の真下に着地することです。
そのためには、軽い前傾姿勢で腰を高い位置に保ち、上半身から動き出す体幹の強さが必要です。
重心の真下で着地することで、足と地面との接地時間が最も短くなり足への負担が軽くなります。
体幹が弱いと姿勢が後傾し、腰の位置が落ち前に進む力にブレーキをかけてしまいます。
体の上下動は大きくなり、足への負担も増し疲れやすくなります。
手足を動かす時、動きの起点となる体幹がしっかりしていないと上手く力が伝わりません。
バランスを崩し転びやすくなります。
川では、平らな所がありません。
石があり凸凹でコケですべりやすい所もあり、川の流れは不規則で複雑な動きをします。バランスを崩し転ばないよう必死です。
あえて不安定な足場を流れに逆らって歩くことで、体幹を刺激して激しい動きの中でもブレない体、強い体幹を作ることができます。
息子が一番好きなのが川遊びです。

探検ごっこで気分はノリノリ。川には生きものがたくさんいて、捕まえては図鑑で調べています。
学ぶことの楽しみを覚えました。
探究心は学ぶことへのモチベーションを上げてくれます。夏になれば、川遊びは毎週末の恒例行事です。
自転車で歩数(ピッチ)を鍛える

足の速さは、歩数(ピッチ)✖歩幅(ストライド)で決まります。足を速く動かして、1歩の距離が長ければ速く走れるということになります。
歩数の多い走り方をピッチ走法といいます。
一歩の歩幅が長い走り方をストライド走法といいます。
一般的には、ピッチ走法の方がランニングパフォーマンスが高く怪我の予防のためになると言われています。
強い筋力を必要とするストライド走法とは対照的に、ピッチ走法は筋力の弱い人に向いています。
筋力に大きく差がない子供の時期は、ピッチ走法が有利だと考えています。ピッチ走法を取り入れているプロ選手で有名なのが「高橋尚子選手」です。
年齢が上がり筋力が強くなれば、自然に歩幅が長くなります。そこに、歩数が加われば無敵です。
ピッチ走法は、リズムが命です。リズムで速度の調整をします。
自転車のペダルをクルクル速く回すことで、リズムよく速く足を動かす練習になります。
自転車の良いところは季節を感じながら移りゆく景色を眺め、遠くまで移動できることです。
飽きやすい子供にはピッタリの練習方法です。
山登りで瞬発力に必要な筋肉を鍛える

スポーツには、瞬発力が必要です。特に短距離は、一瞬で大きな瞬発力を発揮する能力が問われます。
瞬発力の大きさは、速筋と呼ばれる筋肉によって作りだされます。速筋は、強く速く動くことが得意ですが、すぐに疲労しやすくスタミナがないのが特徴です。
その逆に、遅筋という筋肉があります。強く速く動けない代わりに疲労しにくくスタミナがあるのが特徴です。
山登りでは、速筋と遅筋を鍛えます。
筋トレと同じ効果が期待できます。登りでは太ももの裏側、下りでは太ももの前側に負荷がかかります。
太ももの裏側は、ハムストリングと呼ばれ走る時に非常に重要な役割をします。ここが発達しているスプリンターほど高いパフォーマンスを発揮することができます。
山登りの途中では、花や木、昆虫などとの出会いがあります。運が良ければカモシカに遭遇することも。
あれは何?これは?と、質問されて大変です。今はスマホがあるので、その都度調べ疑問に答えています。便利な世の中です。
子供の好奇心も同時に育ててくれます。
鬼ごっこで瞬発力に必要な神経を鍛える

大きな瞬発力を発揮するには、もうひとつ大切な条件があります。
- 脳が司令を出すスピード
- 司令が筋肉に伝わるスピード
筋肉は、脳から司令が出て動き出します。
スピードを最大化し、できるだけ多くの筋肉を一瞬に動かせる神経伝達能力が必要です。
同じ動作を全力で繰り返し、素早い動きを身に付けます。
- 追っかけ回す
- 右左にゆさぶる
- ストップ&ダッシュ
体が学習すればするほど、神経回路が発達していきます。とにかく繰り返し行います。
同時に豊富な運動量をこなすことでスタミナアップの効果も期待できます。
逃げるドキドキ感と、捕まえた時の達成感で興奮は最高潮に。ルールは子供と一緒に決めていきます。
子供の決めるルールは自由度が高く天才っぷりを感じます。
豊かな創造性が世の中のルールを変えてくれると信じています。
まとめ

春・・・自転車、山登り、鬼ごっこ
夏・・・川遊び、自転車、山登り、鬼ごっこ
秋・・・自転車、山登り、鬼ごっこ
冬・・・自転車、鬼ごっこ
1年を通して継続的に行うことができます。
幼稚園の年少さんから始めていますが、続けることで走力の向上を強く実感しています。
才能云々の前に1度実践してみてください。
可能性は無限大です。
現場から、ともぞうがお届けしました~
おしまいっ



