節約術

医療費控除の明細書|書き方をサラリーマンのために解説

えっ!?「医療費控除の明細書」の書き方がわからないって?

 

サラリーマン歴17年のともぞうが、そんな悩みにお答えします。

 

平成29年分からの医療費控除の申告のやり方が変わりました。

 

今までの医療費の領収書をガッツリまとめて提示するやり方から、「医療費控除の明細書」に記入して提出するやり方に変わります。

 

使い道がわからなかった「医療費通知」を添付すれば、一部記入を省略することができ、今までの方法に比べて作業工程がグッと減り楽になります。

 

医療費控除のハードルが下がって、めんどくさいと諦めていた人には朗報です。

 

サラリーマンのために「医療費控除の明細書」の書き方を、図を用いてわかりやすく解説していきます。

 

最後までお付き合いください。

 

 

「医療費控除の明細書」を手に入れる

医療費控除の明細書を国税庁のホームページからダウンロードします。

 

医療費控除の明細書の記載要領と合わせて読んでいただければと思います。

 

医療費控除の明細書をダウンロードする

医療費控除の明細書

 

  1.  医療費通知に関する事項
  2.  医療費(上記1以外) の明細
  3. 控除額の計算

 

大きく3項目にわかれています。上から順に記入していきます。

 

1 医療費通知に関する事項

会社勤めしている方ならば、所属している協会けんぽや健康保険組合から、会社を通して配られる医療費通知(医療費のお知らせ)というものがあります。

 

過去に支払った医療費が記載されていて、医療費控除の明細書に添付する(コピー不可)ことで2つの手間を省くことができます。

 

  1. 医療費通知に記載されている内容については、「医療費(上記1以外) の明細」に記入しなくてもよい
  2. 医療費通知に記載されている内容の領収書は、5年間保管する必要はない

 

サラリーマンなら医療費通知を積極的に活用していきましょう。

 

添付する条件には、次の6つが書いてあることが必要になります。

 

①被保険者等の氏名 
②療養を受けた年月 
③療養を受けた者 
④療養を受けた病院、診療所、薬局等の名称 
⑤被保険者等が支払った医療費の額 
⑥保険者等の名称

引用元:国税庁ホームページ

 

よくわからないやという人は、「医療費控除の明細書の添付に使えるのか」ということを、健康保険証に書いてある協会けんぽや健康保険組合に問い合わせれば親切に教えてくれます。

 

医療費通知を添付する場合、(1)~(3)を記入します。

 

医療費控除の明細書

 

(1)を記入

医療費のお知らせ

画像出典:協会けんぽホームページ

 

協会けんぽさんでは、「加入者の支払い額」になってますが、医療費通知によって印字のされ方が違います。

 

「あなたが窓口で支払った額」や「窓口支払い額」、「自己負担額」などの項目になります。

 

この項目から医療費控除を申告する年の1月1日~12月31日の分の金額を記入してください。

 

記載されている期間が、1月1日~12月31日ピッタリじゃないと何枚かにわかれてきます。医療費通知ごと期間もバラバラです。

 

医療費通知は加入している健康保険によって、加入者が治療などを受けた記録が年をまたいで複数枚に記載されることがあります。

 

この場合、医療費通知の合計から、医療費控除を申告する対象となる期間の合計を抜き出す必要があります。

 

例えば、29年分の医療費控除を申告する場合

 

  • 1枚目が28年10月~29年9月までの記録
  • 2枚目が29年10月~30年9月までの記録

 

医療費のお知らせ

 

28年10月~30年9月までの記録が記載された2枚の医療費通知の合計から、29年分を抜き出した金額を記入します。

 

添付する医療費通知にメモ書きでいいので29年分○○○○円と書いておくと親切です。

 

(2)を記入

(2)には、(1)の1月1日~12月31日の期間で実際に支払った医療費の合計を記入します。要は、実際にお財布から出ていったお金のことです。

 

医療費通知と領収書を照らし合わせて確認します。

 

病院によって1円単位まで請求されない場合があるので、1円単位でズレることがあります。この場合は、問題ありません。

 

実際に大きく違ってしまった時はどうすればいいのでしょうか。

 

医療費通知の合計>領収書の合計の場合

医療費通知の合計を記入します。

 

領収書をなくしてしまったということが考えられます。

 

医療費通知の合計<領収書の合計

医療費通知に記載されていないものは、「2 医療費(上記1以外) の明細」に記入していきます。

 

子育て世帯の方へ

子供の医療費の助成金は医療費通知には反映されていません。助成される前の金額で記載されているので、医療費通知の金額が大きくなってくる場合がほとんどです。

 

(2)には、領収書の合計を記入すればオッケーです。

 

医療費通知には、助成分としてわかるように付け加えて書きつけて提出します。

 

(例)こんな感じ

医療費のお知らせ

 

(3)を記入

(3)には、加入している生命保険や医療保険、傷害保険から出たお金、出産育児一時金や高額医療費の戻りなどがあれば記入します。

 

2 医療費(上記1以外) の明細

医療費通知に記載されていない医療費や薬局で買った薬、通院するのに支払った交通費などを記入します。

 

例えば、30年分の医療費控除をするのに29年10月~30年9月までの医療費通知しか届いていない場合、30年10・11・12月分の医療費はココに記入します。

 

医療費控除は、税務署・市区町村役場の住民税課で1年中受け付けています。

 

記入がめんどくさいという人は、医療費通知がそろってから申告するのもひとつの方法です。

 

ともぞう
ともぞう
所得税は6月の住民税に関係してくるから4月の初めごろまでにやっておくといいよ!

 

記入した内容の領収書は、5年間自宅などで保管する必要があります。

 

税務署から領収書の提示や提出を求められた場合に出せるようにしておきます。

 

(1)~(5)と「2つの合計」、「医療費の合計」を記入します。

 

医療費控除の明細書

 

▼医療を受けた人と病院が同じなら1つの行にまとめて記入

 

(例)
・3月20日 Aさん 〇✕病院 2,000円

・4月10日 Aさん 〇✕病院 5,000円

・Aさん 〇✕病院 【診療・治療】 7,000円

 

▼処方箋は、領収書の名前で薬局ごとまとめて1つの行に記入

 

(例)
・6月10日 Aさん □□薬局 500円

・6月20日 Aさん ✕✕薬局 800円

・6月30日 Aさん □□薬局 500円

・Aさん □□薬局 【医薬品購入】 1,000円

・Aさん ✕✕薬局 【医薬品購入】 800円

 

▼ドラックストアーなど一般の薬局ではレシートに名前が入らないため、世帯主(家族なら誰でもいい)の名前で薬局ごとまとめて1つの行に記入

 

(例)
・09月15日 Cさん ドラック✕✕ 400円

・10月10日 Aさん ドラック□□ 300円

・11月20日 Aさん ドラック✕✕ 500円

・12月30日 Bさん ドラック□□ 200円

・Cさん ドラック✕✕ 【医薬品購入】 900円

・Bさん ドラック□□ 【医薬品購入】 500円

 

▼電車・バスの交通費は、医療を受けた人ごとまとめて1つの行に記入。通院した病院が異なっていても問題なし

 

(例)
・5月15日 Aさん ○○病院 JR往復 1,000円

・5月20日 Aさん △△病院 バス往復 800円

・Aさん JR・バス 【その他の医療費】 1,800円

 

(1)を記入

医療を受けた人の名前を記入します。

 

(2)を記入

診察や治療を受けた病院や薬を購入した薬局、利用した公共機関など、支払先の名称を記入します。

 

交通費については、「電車・バス」や「JR・△△バス」のように記入すればオッケーです。

 

(3)を記入

当てはまるものにチェックマークを記入します。

 

医療用器具や通院にかかった交通費は、「その他の医療費」にチェックマーク。

 

(4)を記入

自分が実際に支払った医療費の金額を記入します。

 

(5)を記入

加入している生命保険や医療保険、傷害保険から出たお金、出産育児一時金や高額医療費の戻りなどがあれば記入します。

 

医療費控除の明細書

 

「2つの合計」の欄 (ウ)を記入

「(4)支払った医療費の額」の合計を記入します。

 

「2つの合計」の欄 (エ)を記入

「(4)のうち生命保険や社会保険などで補塡される金額」の合計を記入します。

 

「医療費の合計」の欄 Aを記入

(ア)と(ウ)を足した金額を記入します。

 

「医療費の合計」の欄Bを記入

(イ)と(エ)を足した金額を記入します。

 

1枚で書ききれない時

1枚で書ききれない時は「医療費控除の明細書をコピー」や「医療費集計フォームで作成したものをプリントアウト」、「エクセルで作成」などして使うことも可能です。

 

医療費控除の明細書に記入しなくても、別紙添付ということで1枚に全部まとめたものを提出しても大丈夫です。

 

2枚以上になる時は、ページ数がわかるように番号を記載しておきましょう。

 

【例】

  • 1ページ、2ページ
  • 1/2、2/2

 

医療費集計フォームは、金額を入力するだけで合計金額を自動計算してくれます。集計の手間がなくなり非常に便利です。

医療費集計フォーム平成30年分確定申告

 

1枚で書ききれない時

  • 医療費控除の明細書をコピーしたものを使う
  • エクセルで作成したものを使う
  • 医療費集計フォームで作成したものプリントアウトして使う
  • 1枚にまとめたものを使う

 

3 控除額の計算

医療費控除の明細書

 

サラリーマンの僕たちは、「所得金額の合計」の欄に源泉徴収票に記載されている給与所得控除後の金額を記入してください。

 

副収入がある方は、源泉徴収票と一緒に収入を証明できるものをもっていけば窓口で計算してくれます。

 

あとは、それぞれの欄に指示通り当てはめていけばオッケーです。

 

▼「生命保険や社会保険などで補てんされる金額」

 

保険金などで補てんされる金額は、その給付の目的となった医療費の金額を限度として差し引きますので、引ききれない金額が生じた場合であっても、他の医療費から差し引きません。

 

引用元:医療費控除の明細書の記載要領

 

となっています。

 

例えば

・Aさんの通院で実際に支払った医療費5万円

 

・Aさんの入院で実際に支払った医療費5万円

 

・Aさんの入院で受け取った給付金額10万円

 

入院で実際に支払った医療費5万円 < 入院で受け取った給付金額10万円

 

その差5万円です。

 

入院で実際に支払った医療費より入院で受け取った給付金額が5万円多くなりますが、入院とは関係のない通院費5万円からは引かないでください。

 

通院費5万円分の医療費控除を受けることができなくなります。

 

実際に支払った医療費より給付金額が多かったとしても、他の医療費からは差し引く必要はありません。

 

間違って差し引いた分、医療費控除を受ける金額が少なくなります。

 

「差引金額(A−B)」の記入には注意してください。

 

ともぞう
ともぞう
「A-Bの差引金額」を計算する時、実際に支払った医療費より給付金額が多かったとしても、関係のない他の医療費から差し引く必要はないよ!何に対して補てんされたのかに注意してね。

 

まとめ

今までめんどうだった医療費控除の手続きが簡略化されました。

 

やってみると思ったより簡単にできちゃいます。

 

黙っていると税金で持っていかれるだけでなので、医療費控除で賢く節約していきましょう。

 

現場から、ともぞうがお届けしました~

 

おしまいっ

 

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